一定期間に2種類以上の手術を同時に受けることはめったにありませんが、万が一そのような手術を受けることになったとき、医療保険の給付はどうなるのでしょうか。
すなわち、複数の手術を同時に受けたとき、手術の回数分ちゃんと給付金がもらえるのでしょうか。
今回はこの点をテーマで話を進めていきたいと思いますので、まさにこの状況に該当する方は参考になさってください。
一律の給付金を支払うタイプの保険
医療保険にもいろいろなタイプがありますが、行った手術の種類に関係なく、とにかく給付金を一律に支払うタイプのものもあります。
- この一律給付タイプの保険の場合は、1度に複数の手術を行っても、支払われる給付額は同じになります。
- このタイプで加入している人が複数の手術を同時に行った場合は、行った手術のうち、最も給付額が大きいほうを受け取ることになります。
つまり、2回なら2回、3回なら3回と、手術の回数分の手術給付金はもらえないということです。
一度にどれだけの手術を行っても、受けられる金額は一律同じ金額になるので、この点を注意してみておく必要があります。
ただし、実際に支払われる金額については保険会社で対応が異なりますので、契約内容をあらかじめよく確認しておくこと、また約款を注意深く見ておく必要があります。
ともかく、複数の手術を同時に行っても、受け取れる給付金は一つだけと覚えておくといいでしょう。
手術の種類によって給付金が変わるタイプの保険
医療保険の中には、手術の種類によって給付金が変わるタイプもあります。
AとBという手術を同時に行った場合、Aのほうが給付額が大きいのであれば、術後はそちらの金額で給付を受けることになるということです。
いずれにしてもここにおいても、行った手術の種類の分だけ、給付金を受け取ることはできません。
一律給付タイプと同じで、一度にどれだけ手術を行っても、やはり受け取れる給付金は一つだけとなっています。
一律給付タイプでは文字通り一律支給、種類によって給付が変わるタイプでは、行った手術のうち金額の大きいほうが支給されます。
種類によって給付金が変わるタイプでは、保険会社が調査を行い、実施された手術のうち主要な手術がどれかを判断し、その手術について給付金を支払う仕組みが一般的です。
しかしここも保険会社によって判断が違いますので、詳しくは約款を見ておく必要があります。
いずれにしても、手術給付金では、1度に複数の手術を行っても、1回の手術と見なされるという点を覚えておいてください。


