入院だけでなく、通院や在宅医療にも対応する医療保険に入っておきたいと考える人もいるかもしれません。
医療保険といえば普通は入院を対象にしていますが、通院や在宅医療を保障対象にしているものもあります。
ただしその保障を受けるための条件があるので、その条件を確認してから加入しましょう。
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通院給付金の特約をつける
通院と在宅医療を保障する医療保険について考える前に、まず知っておかなければならないことがあります。
- それは、医療保険というのは基本的に、どれも入院したときの保障をターゲットにしているということです。
- ですから、医療保険を使って通院と在宅医療で保障を受けるには、まず通院給付金を特約で付けられる保険商品を探しましょう。
通院だけ、あるいは在宅医療だけを対象にした保険商品はなく、むしろそれらはオプションでしか保障を受けることができません。
すなわち、通常の医療保険に通院給付金が特約で付いてくるもの、それに加入しなければならないのです。
そしてもちろん、通院給付金の特約が付いた医療保険に加入しても、通院だけで入院をしなかったら、給付金を受け取ることはできません。
給付の条件は入院すること
さて、普通の医療保険であろうと、通院給付の特約がある保険であろうと、医療保険で給付金支払いを受けるためには、入院しなければなりません。
通院給付の特約なのだから、入院しなくても通院すれば支給されるだろうと思っている人もいるかもしれませんが、それは大きな誤解です。
通院給付の特約で支払いの対象になるのは、あくまでも入院後に通院が必要になった場合のその通院に対するものであり、まったく入院をしていない場合の通院は支給対象にはなりません。
この点は、決して誤解がないよう、加入前に契約内容をよく確認しておいてください。
また比較的新しい保険商品の中に、所定の病気やケガであれば、入院日数に関わらず決められた給付額が受け取れるものもありますが、この場合でも、通院のみでは給付対象になりません。
むしろこの場合も「2日以上の継続入院」が所要条件となっていることに注意してください。
以上のように給付の条件は入院することが前提になっていますが、一つ例外もあります。
それはガン治療の場合ですが、ガンにおいて特定の治療を受けるための通院では、そこに入院があろうとなかろうと、給付金が支払われるという保険商品もあります。
こちらはレアケースになりますが、実際に存在する保険なので知っておくといいでしょう。


