なんとなく似てるようだけど実はちょっと違う、という二つの保険用語があります。
それは「年満了」と「歳満了」ですが、どちらも保険の契約の仕方を示す用語でありながら、言葉がとてもよく似ています。
みなさんはこの二つの違いが分かるでしょうか。
年満了も歳満了も、医療保険を契約するときに知っておかなければならない用語なので、その違いを理解しておきましょう。
このページの目次
まず年満了とは何?
年満了とは、医療保険における年満了契約のことで、年齢ではなく年数で保険期間を定める保険契約のことです。
歳満了と決定的に違うところは、年数で保険期間が設定されるところです。
- 歳満了契約では、70歳までとか、80歳までなど、年齢を基準に保険期間を決定しますが、年満了では、10年、20年など、経過年数で保険期間を設定します。
保険料を契約時に定めた年数まで支払い続けることになりますが、この点は歳満了契約と同じです。
なお、満了とは保険期間が終了することを言いますが、年満了契約ではあらかじめ決めた年数を経過することで満了時期を迎えます。
この契約のメリットがどこにあるかといえば、10年、20年など、一定期間ごとに契約の更新ができることです。
歳満了の場合はこれができませんが、年満了では一定期間ごとの契約更新が可能、しかも健康状態が良くなかったとしても、多くの保険会社で更新ができます。
そして歳満了とは?
一方、歳満了とは、医療保険における歳満了契約のことで、こちらは年数ではなく、年齢で保険期間を定める契約のことです。
契約時に年齢を設定し、その年齢に達するまでの間を保険期間として保険料を支払い続けることになります。
年満了と大きく異なる点は、契約の更新です。
年満了では一定期間ごとに更新ができましたが、歳満了では一定期間ごとの更新は認められません。
あらかじめ指定した年齢までが保障され、それ以上の契約更新ができないのです。
歳満了の特長は一定の期間だけを保障することにあるので、その期間を満了してからの更新ができないのは当然といえば当然ですが、この部分が年満了と大きく異なる点となっています。
そして一般的にどちらで契約したほうがメリットがあるかといえば、年満了でしょう。
なぜなら、年満了なら一定期間ごとに、健康状態に関係なく契約時と同条件で更新することができるからです。
歳満了では指定した年齢が過ぎるとそれ以上は更新できないので、この点で年満了のほうが利点があるといえます。


