がんと診断されるとほとんどの場合薬を使用する化学療法が行われます。抗がん剤やホルモン剤、免疫賦活剤などを使用するのですが、痛みなどを和らげる薬も化学療法に相当します。では化学療法はがんに有効なのでしょうか、医療保険との関係性を見てみましょう。
このページの目次
化学療法の有効性
がん治療は局所療法と全身療法の2種類がありますが、化学療法は全身療法になります。静脈内注射や内服などによって抗がん剤やホルモン剤などを投与するのですが、がんに対してよく効く物と効果の薄い物があります。
たとえば白血病、睾丸腫瘍などの場合は化学療法が効果的ですが、他の場合はがんを小さくする効果になります。効果がない物もあるなら意味がないと思われる方もいるでしょうが、抗がん剤が登場したことで手術ができないと言われていたがんも治療することができるようになり、現在は全身に広まったがんの治療や新薬の開発と併用療法をしていく研究が進められているのです。
がん保険と抗がん剤治療
化学療法ががん保険に認められるパターンは抗がん剤治療を受けた場合です。抗がん剤特約として付帯することもでき、抗がん剤治療を受けたときに月100万円を受け取ることができるタイプです。
- では一体抗がん剤治療にはどのくらいの費用がかかるのかというと、抗がん剤も含めてがん治療には100万円かかるとされています。使用する抗がん剤が厚生労働省が承認しているものなら健康保険の対象になりますから、一般世帯なら支払限度額は8万100円になりますが、承認されていない物は全額自己負担となります。
ですからがん保険の抗がん剤特約は非常にありがたいお守りで、万が一のときに安心して治療を受けることができるのです。ただし保険会社によってホルモン療法が対照となる場合とならない場合、保険期間が10年と決められている物もありますので、検討するときに注意が必要です。
化学療法はがんに高い有効性がありますが、がん保険を選ぶときは抗がん剤治療も検討していかなければならないのです。


